Field note2005
11.3〜8.
北海道 道東釣行 Text & photo緑川 淳
水温ほぼ10〜12℃

 今年も11月はじめに、道東の上り雨鱒をねらって釣行してきた。そして今年は暑い夏の影響がなお残り、まだまだドライが屈斜路湖で楽しめるということであった。

3日
 羽田から釧路空港へ、さっそくレンタカーを借りてまずは阿寒川の下流部へニジマスのごきげんうかがいへ向かう。ここは漁協の管轄外で、成魚放流の大型はいないが、自然産卵のきれいなニジが釣れるところだ。そして魚の機嫌が良ければ40cmオーバーもでるので油断できない。しかし今日は、ちびニジだけで終わる。
昼過ぎの時間、小型のカディスやメイフライも少し出てきているが、道東の午後は早くあっという間に暗くなってきてしまう。竿をたたんで宿のある弟子屈へ向かう。
阿寒川のちびヤマメ
4日
 白糠方面の茶路川へ、本命の上り雨鱒をねらいに出かける。今年はまだ産卵が遅れているのか、エッグフライへの反応がよくないということ。鍛高周辺のポイントへ着くと先行者がすでにいて、ちょうどかえってくるところであった。魚がいないと話していたが、この時期雨鱒はすでに数多く、口を使うかどうかだけなのだが、反応がなっかたようだ。

 昨年、数多く良形を掛けた荒瀬を目指して川へはいると、すっかりその荒瀬はなだらかな瀬になってしまっている。それでもエッグで反応があり二匹ヒットするが、すぐにばれてしまう。そして少し深みを見つけそこでやっとキャッチ。昨年よりも型が小さいが、うれしいファーストヒットだ。その後、4〜5匹ヒットさせた。

 今年の雨鱒でちょっと気がついたのは、雨鱒の特徴の大きな白点が、今年の魚はなんときれいなピンク色をしていることだ。この色にはちょっと驚いた。そして、さらに驚いたのは、日が傾いてきたら、ユスリカがハッチし始め、それまで静だった水面がなんとライズリングを描くようになったのだ。ちょっと水深のあるプールの、至る所でかなりの数の魚がライズしている。そして、ドライを流すとゆっくりと吸い込むように食ってくる。その魚は35から40cmの雨鱒である。

しばらくは予想しなかったドライの雨鱒釣りを楽しんで納竿にする。残念だったのは、僕のタックルが大型雨鱒用のロッドであったことだ。4番ロッドを車に積んでいれば、尺オーバーの魚を飽きるほど堪能できたところであった。ハッチしていたユスリカは、黒っぽい24番サイズであったが、そこはおおらかな北海道の魚たち、14番サイズのドライで反応してくれたのであった。
茶路川
茶路川のアメマス
5,6日
 朝、弟子屈市内の釧路川支流の上り雨鱒へ出かけてみると、これが一投目からヒットで40cmオーバーの魚が次々と竿を絞り込むことに。ここでの魚にもピンクのハン点を持つ魚がいた。6日には今回最高の50cmの雨鱒が出た。
 
 休日にはフライマンのキャパシティが大きな屈斜路湖へ向かった。10月は赤・緑色の大きなカメムシが発生して、ドライで良形ニジマスが出ていたのだが、このところカメムシのサイズも小さくなり色もクリーム・緑色に変化しているようだった。そして、昼ころから小型ユスリカのハッチがあり、そのころから岸際でライズが始まるとのこと。

 ゆっくりと11時頃から出かけると、やはり休日なのでかなりフライマンが入っている。山側の一番北のポイントでは人も少なくなり、ライズもあるポイントが見つかる。べたなぎの湖面の本当に岸近くでライズしている魚がいる。そっと近づきキャストした釣友はすぐにヒット。40cmほどのきれいなニジだ。その後、風が出始めたので場所を変え、私にもやっとヒット。

 かなり日も傾き夕日に向かってのキャストの為と、押し寄せる波に浮かせるためにハンピーを使ったのだが、それが良かったのか2回ライズがあり、1尾ヒット。これも40cmほどであった。
弟子屈市内の名釣り場
弟子屈市内の名釣り場で、やっと出た50cmのアメマス
ピンク色のきれいなはん点のアメマス
8日−7日
 は強い雨で休息日。最終日の8日は、川は増水と濁りで釣りにならないので、屈斜路湖へ向かう。雨上がりで気温も高く、朝から宿の周辺ではユスリカが出ているので、早めに出かけてみる。北側の流れ込み周辺の砂利の岸ぎわには、この時期たくさんのヒメマスが産卵のために集まっている。

 キャストしていると、何と足元を婚姻色の出た大きなヒメマスが回遊していくのには驚かされる。期待に反してライズがないが、紅葉の残る湖岸をバックにゆっくり釣りが出来るのは本当に気分のいい体験だ。そして昼ころになるとやはりライズがポツポツと始ま
り、風も出てきて上手くリーダーを隠してくれるようになり、やっとヒット。

 今日は、カメムシも確認したので付けてみたのだが、波立つ水面では確認することが出来ないので、ハンピーのゲープにリーダーをさらに足して、その先にカメムシフライを付けてみるとこれがうまくいった。波間にぷかぷかしているハンピーを見ていると、その近くで水面が何か変化して見える時があり、それがライズの合図であった。水面に落ちたテレストリアルに対するライズは、ゆっくりとして静かなものが多いようだ。この日のカメムシは赤緑のパターン。まだ魚の脳細胞にはこの色が強くすり込まれているのだろうか?
屈斜路湖の紅葉
屈斜路湖
カメムシフライをくわえたニジマス
使用タックル ロッド 7'6" #3 9'#6 10'#7
フライ #16フェザントテールニンフ、#14エルクヘアカディス、フローティ
ングピューパ、#12ロイヤルハンピー、カメムシフォームフライ

今回も、キップの手配にトラウト&キング、宿泊と釣り情報に鱒やさんの手助けをいただきました。楽しい釣行をありがとうございました。

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