2日目、朝凪の湖面
Field note
2004
2004.6.18〜20. 北海道 阿寒湖 Text 緑川淳

 昨年より一週間後の日程だ。今年は阿寒湖情報があまり得られずちょっと不安だったが、直前の情報でモンカゲのハッチが始まり最盛期に入った様子で一安心。どうやら今年はダンのハッチには渋くて苦労するようだが、夕方のスピナーフォールでいい釣りが出来ているという話しだ。
 急いでスペントスピナーパターンを巻く。しかしスペントウイングが回転してしまわないか心配なパターンだ。 昨年は、モンカゲニンフをリトリーブしていい思いをしたので、巻き足そうと思ったが時間がなくあきらめる。

 羽田から順調に釧路へ飛び、ホテルのバスで阿寒湖へ向う。途中の阿寒川では、釣り人が入っているようで車が止まっていた。宿に着き、昼食に出てからチェックインをして釣りの準備をする。ところが僕の荷物はまだ着いておらず、なんと部屋で待機となり、みんなは先に出てもらう。阿寒のホテルには、午前必着としても2時から3時になることが普通のようだ。
 18日。まずは午後の釣りにボッケへ出かける。釣り券を購入して歩くが、とても暑く昨年と同じだ。ボッケにつくと、ミッジやモンカゲのダンが出ている。帰る釣り人から話を聞くと昨日はスピナーで大釣りが出来たとのこと。フックサイズは例年より小さめのものがよかったそうだ。63cmの大物が出ているし、ニジの良形も出たという。しかし僕のフライは巨大ものしか巻いてこなかった!

 ボッケに仲間たちが並んで入ったので、ボッケより先のワンドの手前に入りアシ際のライズを目指す。しかしあまりライズもなく少しボッケよりに移動する。そこには3人ほど別のグループが入っていてヒットさせている。その人たちとボッケの間に入りモンカゲニンフをキャストする。。
スピナーでファーストヒット!
 しばらくしてヒット。手前までリトリーブしてきてのヒットだった。今回のグループのファーストヒットである。そしてダンのハッチが続く中で、スピナーが飛び始める。凄い数のスピナーが湖岸の木の上に群舞し、その後産卵に水面まで飛来する。そうすると岸近くにライズリングが次々とできはじめ、早速作ってきたスピナーを結びキャストする。

 僕のはダークイエローのボディにホワイトのウイングで全然本物の色と違うが、それでもヒット。40cmくらいのきれいな魚だ。これはキャストした後フライを何かの加減で動かしてしまったところすぐにヒットしたのだ。その後かなり手前でのライズにすかさずキャストしてわざとウイングをばたつかせるように、ロッドティップでフライにアクションを付けると、これが見事にあたり、すぐにヒット。

 この魚は大きくて50cmはあったと思う。今回メジャーを忘れたために正確には測れなかったが。この魚、背びれが半分程なく、幼魚の時に傷ついたようだ。それでもきれいな魚体であった。その後もう一尾追加して7:30頃に終了となる。どうも他のメンバーは、魚が出てくれても半数以上フッキングできずに空振りで終わってしまうようだ。

 ツアーコンダクター氏もクリップルダンに次々とライズさせているのだが、なかなかヒットしないで悩んでいた。それでもかなりの数をヒットさせていたのはさすがだ。今日はシムズのゴアをはいたが、さすが腰までの立ち込みでは、もう3シーズン過ごしているので至る所浸水して足はぐしょぐしょになってしまった。それでも暖かい日だったので平気だったが。
ファーストヒット
 19日。4:30頃に桟橋に着き渡船を頼む。まだ薄暗いくらいうちだったが、横の流れ込みでコンダクター氏がキャストするとなんとヒット。フローティングゾンカーだったそう。そして船でみんなそろってヤイタイワンドへ渡る。着くともうダンのハッチがあり時々ライズもしている。しかし遠いものが多く、アシ際のライズは20cmほどのちびアメマスだ。

しばらくやって見るがどうもダンに出てくれない。そしてダンパターンの持ち合わせがあまり無く、自作のものはシマザキウイング付きで回転してしまい使い物にならない。買ったフライはウイングがCDCでかなり目立ってしまう感じで、魚も似たパターンを見過ぎているのか出が悪い。
やった!50cmオーバー?
 そんな中でもコンダクター氏は、クリップルダンで、連続ヒットさせている。それもなんとリトリーブしてくるとヒットするという。NZのマタウラのCDCダンパターンを大きくしたようなものだが、テールを付けたりしているのでけっこう横になってしまったりするらしい。それでも平気だったようだ。そして、ライズしてもすっぽ抜ける場合が多く、どういうわけだとすっかり悩んでいた。

 僕は結局ライズ数回で終わってしまい、昼を食べにいったん桟橋まで戻る。その後は、またボッケへ入りライズを待つが、昨日よりライズが少なく反応が悪い。ハッチの数も少なくスピナーフォールがあるか心配になったが、岸の木の葉の裏には沢山のスピナーがとまっていて、夕方になると凄い蚊柱になりその後水面に降りてきて産卵となる。目の前にスピナーが降りてきて水面に産卵し、卵が散らばっていくのを初めて目撃した。あれだけ見えるような卵であれば、その匂いや色が魚へのライズの引き金に十分なるような気がした。

 しかし今日はなかなか手前にライズが来なく、来ても反応してくれずに終わってしまい、数回ライズがすっぽ抜けるだけで終わってしまった。昨日あれだけ簡単に釣れたスピナーフォールなのだが。どうやらこの日は、我々より右側のボッケを過ぎたワンド方面のアシ際がよかったようで、そちらでは一時期入れ食い状態だったようだ。この日は水温17度であった。
ニンフでヒット!
 20日。この日も同じく渡船でまずはヤイタイ方面へ行く。この日も凄いお客さんで次々と渡船で人が運ばれていく。我々は大人数で早めに出かけたので好きなとこに入れたが、後からはなかなか厳しいようだ。そして、この日は水温がさらに上がり18度になってしまって、風もなくながれが出ないまま、ダンのハッチが断続的にあるという状態だった。ライズもかなり沖目にあったものが近くでも起き始めたが、やはりフライには出てくれない。時々誰かがヒットさせるという状況で終始する。

 昼前にあきらめ、大島へ移動するが、こちらも無風のためすっかり汐が止まってしまっていて魚の活性が低い。そんな中でもコンダクター氏が数少ないライズを仕留めて、50cmオーバーの良形をヒットさせる。その後昼に桟橋に戻り、ワカサギチャミングであそぶが、今年は固まりでないワカサギなので、そのまま撒くことが出来て便利だった。

 桟橋の中まで大きなアメマスが入ってきているのが見えたのでそこに撒くと、しばらくしてバコッと出る。メンバーがすかさずキャストしたフローティングワカサギにヒット。そのあとは水中にサスペンドしたものを中心に食べる賢い魚がおおく、とうとう僕にはヒットしないままで終了した。

 その後昼飯を食べパッキングをして帰り支度になる。今回は、先年より一週間遅く出かけたのでハッチの盛りに当たったのであったが、フライのパターンがかなり左右したようで、スピナー、ダンともに工夫が必要だと思った。そして、フライに動きを加えたほうがいい結果が出たようだ。タックルは5番6番のロッドにWFのフローティングライン、ティペットは4X。空港で会ったベテラン氏は、6X、
7Xのティペットでないとだめだといっていた。そしてドライなら小さめのものならどんなものでもよく、キャストしたらいったん強く引いてティペットを沈めたほうがいいともいっていた。ウーン、ずいぶん違う釣りだなと思ってしまった。
さあ、ボッケのゴールデンタイムだ
これがスピナーの蚊柱

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